財形貯蓄(読み)ざいけいちょちく

精選版 日本国語大辞典 「財形貯蓄」の意味・読み・例文・類語

ざいけい‐ちょちく【財形貯蓄】

  1. 〘 名詞 〙 勤労者財産形成制度による貯蓄

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百科事典マイペディア 「財形貯蓄」の意味・わかりやすい解説

財形貯蓄【ざいけいちょちく】

勤労者財産形成制度(財形制度)による貯蓄制度で,勤労者が事業主を通して金融機関と契約を結び給料から一定額を天引の形で積み立てる仕組み。積立ては1000円単位で,期間は3年以上。この制度を利用すれば住宅取得や進学のための資金が低利で融資される。取扱金融機関は銀行,証券会社,生・損保会社,郵便局。なお財形貯蓄の種類には,貯蓄目的が自由な一般財形貯蓄制度のほかに,1982年には財形年金貯蓄制度が,1988年には財形住宅貯蓄制度が発足した。一般財形には1988年からの新税制によって利子に税率20%の源泉分離課税が適用されるが,財形年金と財形住宅はあわせて原則として残高550万円まで非課税枠が設けられている。

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世界大百科事典(旧版)内の財形貯蓄の言及

【財形制度】より

…財形制度は改正をへてしだいに充実し,現在つぎの三つの柱からできている。すなわち,(1)勤労者がその賃金の一部をもって行う長期の貯蓄を援助促進する〈財形貯蓄制度(第1財形)〉,(2)通常の賃金とは別に,事業主が勤労者の貯蓄資産の形成のために金銭を拠出することを援助促進するための〈財形給付金制度(第2財形)〉および〈財形基金制度〉,(3)金融機関等に累積する財形貯蓄を原資として,勤労者の持家の取得,改良,または進学のために要する費用を融資する〈財形融資制度〉である。(1)〈財形貯蓄制度〉とは,3年以上の期間にわたって,毎月とかボーナス期ごとといったように定期に給料から天引きして行う貯蓄制度で,これは,いわゆるマル優とは別枠で,500万円までの元本から生ずる利子等について税金がかからないという優遇措置がとられている。…

【住宅金融】より

…日本では,住宅金融公庫の住宅宅地債券制度等がある。住宅積立郵便貯金・財形貯蓄の預金者等への融資(割増し,低利融資等)も,これに似ているが,これは,預金金利が一般金利と同じで,とくに低くない点が住宅宅地債券制度と大きく異なる。【伊豆 宏】。…

※「財形貯蓄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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