財政錯覚(読み)ざいせいさっかく(その他表記)fiscal illusion

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「財政錯覚」の意味・わかりやすい解説

財政錯覚
ざいせいさっかく
fiscal illusion

国債の発行は将来の租税負担をもたらすがその負担がないものと人々が錯覚して消費などの経済活動を行なうこと。国債の発行が将来世代に対して負担を転嫁するかどうかに関してはさまざまな議論がなされているが,合理的期待形成仮説の立場からの等価原理によれば,国債発行は将来の課税に関する合理的期待を通じて同額の民間貯蓄を増加させることから,負担の転嫁を否定している。しかし人々の間に財政錯覚が存在し,国債の発行に応じて消費や貯蓄を変化させないとすれば,等価原理は否定されることになる。

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