財産政治(読み)ざいさんせいじ(英語表記)timocracy

翻訳|timocracy

旺文社世界史事典 三訂版 「財産政治」の解説

財産政治
ざいさんせいじ
timocracy

古代ギリシアの政治制度金権政治ともいう
前594年貴族・平民調停者としてアテネアルコンに選ばれたソロンは,全市民を財産評価により4階級に分け,上位3階級にのみ官職に就任する権利最下級の者には民会裁判に出席する権利を認めた。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の財産政治の言及

【ソロン】より

…また従来からのアレオパゴス会議のほかに,農民級までの評議員で構成される四百人評議会を設置して,民会の議案を準備する権限を与えた。この国制は,財産を基準にして市民の政権参与の大きさを定めたもので,財産政治(ティモクラティア)と呼ばれる(図)。ソロンはほかにも多くの法を制定した。…

※「財産政治」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android