貧者の教会(読み)ひんじゃのきょうかい

知恵蔵mini 「貧者の教会」の解説

貧者の教会

第266代ローマ教皇であるフランシスコが打ちだした指針の一つ。歴代初の中南米出身のローマ法王となったフランシスコが、2013年3月16日、選出されて初の記者会見で「貧しい人々のための質素な教会を望む」と語ったことからこう呼ばれるようになった。同法王は、「貧者のための教会」を目指した聖人アッシジのフランシスコ」から自分の法王名をフランシスコに定めたとされ、先進国よりもアジア・アフリカ中東などを重視しているとみられている。また、14年10月に発表されたローマ法王庁の報告書では「教会は同性愛者を歓迎し尊重すべきだ」とする画期的な文言が盛り込まれるなど、少数派弱者への視点を強めている。

(2014-10-16)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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