質請(読み)しちうけ

精選版 日本国語大辞典 「質請」の意味・読み・例文・類語

しち‐うけ【質請】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 質屋に入れておいた物品を、金を返して引き出すこと。質物を請け出すこと。
    1. [初出の実例]「京にてかはし代七百疋取寄。此内三貫文御飯米、二貫四百文腹当しちうけ」(出典:山科家礼記‐文明三年(1471)一〇月一八日)
    2. 「其刀の質請(シチうけ)にも、定めて金が入らふがの」(出典浄瑠璃新版歌祭文お染久松)(1780)長町)
  3. 質入れ請人。質入れする時の保証人
    1. [初出の実例]「今の肴売は気ちがひそふなと、質請に頼んだ事今ははやわすれて、生れもつかぬおごりをかまへ」(出典:浮世草子・庭訓染匂車(1716)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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