赤楽(読み)アカラク

デジタル大辞泉 「赤楽」の意味・読み・例文・類語

あか‐らく【赤楽】

楽焼らくやの一。素地酸化鉄粘土を塗って赤色をつけ、透明のうわぐすりをかけて焼いたもの。古くは、赤土白釉はくゆうをかけて焼いた。

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精選版 日本国語大辞典 「赤楽」の意味・読み・例文・類語

あか‐らく【赤楽】

  1. 〘 名詞 〙 楽焼一種で、赤褐色の釉(うわぐすり)をかけたもの。
    1. [初出の実例]「踏潰したやうな赤楽の気障さ加減の耐らない猪口を出してくれたっけ」(出典:多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉前)

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世界大百科事典(旧版)内の赤楽の言及

【長次郎】より

…楽焼(らくやき)の創始は千利休の創意によるもので,天正年間(1573‐92)中ごろには長次郎によって作られたとされている。伝世する作品は意外に多く,黒楽,赤楽の茶碗を主に飾瓦,香炉,皿,焙烙(ほうろく)などがあるが,ことに茶碗では作行きの違いによっていくつかのタイプに分けられる。1688年(元禄1)に楽宗入によって記された文書によれば,初代長次郎の時代には,他に宗慶,宗味などの存在が認められ,これらの人物による作品も〈長次郎焼〉とされたようである。…

※「赤楽」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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