赤淵大明神社跡(読み)あかぶちだいみようじんしやあと

日本歴史地名大系 「赤淵大明神社跡」の解説

赤淵大明神社跡
あかぶちだいみようじんしやあと

[現在地名]福井市城戸内町

赤淵の山腹(標高八八メートル)平坦地にあった神社。現存しない。朝倉家の氏神として但馬国朝来あさご郡赤淵神社(現兵庫県和田山町)を分祀したもの。赤淵明神は一乗いちじよう城にも祀られていた。朝倉義景は永禄三年(一五六〇)六月、心月しんげつ(現福井市)七代才応総芸に赤淵大明神縁起を作らせ(松平文庫蔵「赤淵大明神縁起」奥書)、翌四年その外題の染筆を正親町天皇に求めた。「御湯殿上日記」同年七月一一日条に「せうみやう院よりゑちせんのあかふちの大みやうしんのゑんきの下代(外題)申さるゝ」、翌一二日条に「きのふせうみやうゐんより申さるゝあかふちのゑんきの下代、御ふてをそめられていたさるゝ」とあるのがこれで、但馬赤淵神社に残る正月二八日付朝倉義景書状もこの縁起作成に関連したものか。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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