百科事典マイペディア 「赤絵式陶器」の意味・わかりやすい解説
赤絵式陶器【あかえしきとうき】
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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…ギリシア美術のうち幾何学様式から厳格様式にいたる前700‐前500年ころの美術。ギリシア語のアルカイオスarchaios(〈古い〉〈始原の〉の意)から派生した語。前8世紀中ごろからギリシア人は積極的に海上通商に進出し,南イタリア,小アジア,黒海,東地中海周辺に多くの植民都市を建設した。その結果,ギリシアとオリエント(東方)先進諸国との直接的接触はますます深まり,ギリシア美術はオリエントの造形的要素を吸収して,表現形式や技法にまったく新しい局面を迎えた。…
…この世紀の後半アマシスの画家やエクセキアスらの優れた陶画家が活躍し,黒絵式陶器はアテナイを中心に著しい発達をみた。器の表面を褐色地で埋め図像を黒くシルエット風に描き,その細部を鋭い尖筆で形どる黒絵式の技法はすでにコリント式陶器に見られるが,図像の表現に物語性を導入し,ときには図像の人物の内的感情を表している点で次の赤絵式陶器と並んでギリシア人の人間観をよく表しているものといえる。第4期は前6世紀末の赤絵式の発明以後で,これはアテナイのアンドキデスの画家によって前530年に考案されたとされている。…
…次いで前6世紀に入りアテナイを中心に,図像を黒くシルエット風に描いた黒絵式陶器が焼かれ,エクセキアスやネアルコスらが健筆を振るうことによってアッティカ黒絵式陶器が高い芸術性を示した。エクセキアスが活躍した前530年ころ,同じアテナイの〈アンドキデスの画家〉は,それまでの黒絵式とはまったく逆の赤絵式陶器の技法を発明し,彼に続くエウフロニオスやドゥリス,クレオフラデスらの陶画家が出るに及んで,ギリシアの赤絵式陶器は史上まれにみる発展を示した。以後ギリシア陶器は南イタリアのギリシア植民地や中部イタリアのエトルリアなどに多量に輸出されるようになった。…
※「赤絵式陶器」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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