日本歴史地名大系 「赤羽根町」の解説 赤羽根町あかばねちよう 愛知県:渥美郡赤羽根町面積:二三・七三平方キロ渥美半島の太平洋岸に面し、半島の中部から先端部に近く、東西約一〇キロ・南北平均三キロの町である。東から北へ田原(たはら)町の大草(おおくさ)・黒河(くろがわ)・芦(あし)と境を接し、西から北は渥美町の土田(どだ)・山田(やまだ)・村松(むらまつ)・八王子(はちおうじ)に囲まれている。北高南低の地勢で標高平均二〇メートルであるが、起伏が多く当郡の最高峰越戸の大(おつとのおお)山がある。地表は赤土であって、赤羽根という名は「赤埴(あかはに)」(赤い粘土)から出たという。「和名抄」の和太(わだ)郷・渥美(あくみ)郷の中間地帯が赤羽根であろうと推測される。白河証古文書に「和名抄」不載の赤羽(あかばね)郷・若見(わかみ)郷などの名がみられる。「三河歴代事蹟考」に正平五年(一三五〇)赤羽根村より伊勢神宮へ鯛を奉納したことがみえる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報