赤道無風帯(読み)セキドウムフウタイ

関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「赤道無風帯」の意味・読み・例文・類語

せきどう‐むふうたいセキダウ‥【赤道無風帯】

  1. 〘 名詞 〙 赤道付近の北東貿易風帯と南東貿易風帯にはさまれた風の弱い地域。上昇気流が盛んで雲が多く、スコールのような激しい雨が頻繁に降る。ドルドラムス。〔英和和英地学字彙(1914)〕

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百科事典マイペディア 「赤道無風帯」の意味・わかりやすい解説

赤道無風帯【せきどうむふうたい】

北半球の北東貿易風と南半球の南東貿易風にはさまれた赤道付近の風の弱い地帯。この地帯は強い日射のため上昇気流が起こり低圧帯となっているため赤道低圧帯とも呼ばれ,雷雨,スコールなどが発生しやすい。亜熱帯無風帯(平均緯度35°の海洋上)とともに航海上の用語である。
→関連項目赤道反流

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世界大百科事典(旧版)内の赤道無風帯の言及

【風】より

…図11は地球上の平均風系の粗い模型である。赤道付近には赤道無風帯があり,それより高緯度側に偏東風のいわゆる貿易風帯があり,それより高緯度側に中緯度高圧帯があり,さらに高緯度側に偏西風帯がある。それより高緯度側に高緯度低圧帯があり,極のまわりは極東風帯となっている。…

【ポリネシア】より

…しかし,低いサンゴ礁の島は貿易風による降雨は少なく,スコール性のにわか雨に頼るのみである。赤道無風帯は風向の一定しない微風を特徴とするが,二つの貿易風の衝突による熱帯前線のため,スコール以外の降雨量も多い。しかし,無風帯は赤道以南には現れず,低温のペルー海流,南赤道海流に面したマルキーズ諸島やクリスマス島,フェニックス諸島,モルデン島などでは雨量はきわめて少なく,植物は貧弱である。…

※「赤道無風帯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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