走り(読み)ハシリ

デジタル大辞泉 「走り」の意味・読み・例文・類語

はしり【走り】

走ること。また、走り方。「安定した走りランナー」「球の走りがよい」
滑らかに動くこと。また、そのぐあい。「戸の走りをよくする」「筆の走りがよい」
野菜・果物・魚などの、出回り期の最初に出るもの。走り物。初物。「カツオ走り」「走りタケノコ
ある物事のはじめとなったもの。先がけ。「梅雨走り」「流行の走り
走り木」の略。
「橋げたを渡る者あらば―を以て推し落とすやうにぞ構へたる」〈太平記・一四〉
台所の流し。
「―の出刃庖丁、ようがしておいたぞや」〈浄・宵庚申
逃亡すること。出奔しゅっぽん。駆け落ち。
失物か―か心中がかった者なら」〈浄・歌祭文
[類語]初物

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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