日本歴史地名大系 「走古村」の解説 走古村あしりこたんむら 北海道:根室支庁別海町走古村[現在地名]野付(のつけ)郡別海町走古丹(はしりこたん)明治九年(一八七六)九月に置かれ、大正一二年(一九二三)まで存続した根室郡の村。東は根室湾、西は風蓮(ふうれん)湖に面し、対岸は根室郡厚別(あつうしべつ)村、南は風蓮湖の出入口の遠太(とおぶと)。風蓮湖と海の間にできた砂嘴で砂地の細長い小村。近世にはネモロ場所のうち。天保郷帳には「子モロ持場」のうちに「アシリコタン」が記される。「行程記」には「アシリコタン人家漁小屋アリ」とみえ、「観国録」にはノツケから船でネモロに赴く途中「ニシベツ次ニアジリコタンヲ得ル」と記される(安政三年八月二四日条)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報