起宿(読み)おこしじゆく

日本歴史地名大系 「起宿」の解説

起宿
おこしじゆく

[現在地名]尾西市起

美濃路七ヵ宿の一つ。起村は小村であったので一宿としての宿役負担が過重であったため、近隣の小信中島このぶなかじま村・冨田とみだ村・西五城にしいつしろ村・東五城村の五ヵ村とともに宿高一千八五二石七斗六升をもって宿役を負担した(地方古義)。これを起五ヵ村という。本陣一軒、脇本陣一軒、問屋二軒(交代勤務)で元禄七年(一六九四)幕府設定の助郷は二〇ヵ村、高一万一七五石であった。元禄以前は、藩によって設定されていた三一ヵ村、高一万三千一七五石三斗三升余から人馬を出した。なお起宿の常置人馬は二五人・二五匹であった。上り方向へは、墨俣すのまた宿(現岐阜県)へ二里二〇町、下り萩原はぎわら宿(現一宮市)へは三一町三〇間で、城下の名古屋までは六里一町余である(寛文覚書、地方古義)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android