越登賀三州志(読み)えつとがさんしゆうし

日本歴史地名大系 「越登賀三州志」の解説

越登賀三州志(三州志)
えつとがさんしゆうし

六部三九巻

別称 加能越三州志 富田景周著

原本 富田文庫

写本 加越能文庫

解説 本記余考)一七巻・来因概覧一一巻・故墟考五巻・本封叙次考二巻・図譜村籍三巻・沿革図伝一巻の六部で構成され、本記は寛政一〇年の成立で、富樫氏の加賀封国から加賀前田氏五代綱紀の中将任官までの越中能登・加賀三州の歴史考証を加え、概括的に記している。来因概覧は同一一年の成立、三州の国郡郷の成立および沿革と、国守・守護および封侯来歴を記す。同付録には金沢城および同城下、三州のおもな城の歴史的地理的考察、能登における幕府領、白山山上・山麓の管轄等について記す。故墟考は同一三年の成立、三州内の古城跡を郡ごとに列挙し、考証を加える。本邦叙次考は文化九年の自序、前田氏の領地増加の次第を記している。図譜村籍は文政二年の自序、三州の村名を挙げて古来の郷庄別と領主別に分けたもの。沿革図伝は前田利家が入国した天正九年から文化一〇年までの一三葉の三州の歴史地図である。

活字本 明治一七年刊・同三五年刊・昭和八年刊、昭和四八年刊(昭和八年刊の複製・加賀能登郷土図書叢刊一四期)

越登賀三州志(三州志)
えつとがさんしゆうし

六部三九巻 富田景周著

原本 富田文庫

解説 本記余考)・来因概覧・故墟考・本封叙次考・図譜村籍・沿革図伝の六部で構成され、本記は富樫氏の加賀封国から前田氏五代綱紀までの歴史を記す。来因概覧は寛政一一年の成立で、三州の国・郡・郷の成立および沿革等を記す。図譜村籍は文政二年の序で、三州の村名を郷庄別に分けている。

活字本 昭和八年刊、昭和四八年刊(昭和八年刊の複製・加賀能登郷土図書叢刊一四期)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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