日本歴史地名大系 「足下郡」の解説 足下郡あししもぐん 神奈川県:相模国足下郡「和名抄」に載せる相模国八郡のうちの一。高山寺本は足上郡に続いて当郡を載せ、東急本は足上・余綾(よろき)の次に当郡を載せる。古く足柄(あしがら)郡であったが上・下二郡となり、足柄下郡を足下郡と称した。国の南西に位置し、駿河・伊豆両国に接する。「和名抄」によると高田(たかだ)・和戸(やまとへ)・飯田(いいだ)・垂水(たるみ)・足柄・駅家(うまや)の六郷があった。郡衙は足柄郷にあったと推測される。天平七年(七三五)閏一一月一〇日の相模国封戸租交易帳(正倉院文書)に足下郡とみえる。「万葉集」巻二〇に載る、天平勝宝七年(七五五)歌を詠んだ防人の中に「足下郡上丁丹比部国人」がいる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報