足利氏宅跡〈鑁阿寺〉(読み)あしかがしたくあと〈ばんなじ〉

国指定史跡ガイド 「足利氏宅跡〈鑁阿寺〉」の解説

あしかがしたくあと〈ばんなじ〉【足利氏宅跡〈鑁阿寺〉】


栃木県足利市家富町にある足利氏の邸宅跡。市の中心部に位置する鑁阿寺の寺域にあり、南に渡良瀬(わたらせ)川が流れ、東南には足利学校跡がある。この邸宅跡は、平安時代から鎌倉時代初期の足利氏の居館で、軍事的な機能が備わるなど、地方豪族の活動状況を知るうえで重要とされ、1922年(大正11)に国の史跡に指定された。造営は鎌倉幕府創設期の有力な御家人(ごけにん)だった足利義兼によると推定される。義兼は仏門に入って鑁阿と号し、寺号になったとされている。鑁阿寺は真言密教を奉じ、境内には大御堂(現本堂)や鐘楼などの堂宇を擁し、本尊をはじめ、諸仏や累代寄進の品々、文書や数多くの什宝(じゅうほう)を所蔵し、広く民衆信仰を集めて現在に法灯を伝えている。JR両毛線足利駅から徒歩約10分、東武鉄道伊勢崎線足利市駅から徒歩約15分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

生命維持活動に必須なエネルギーの獲得や,成長に必要な有機材料を合成するために生体内で起るすべての生化学反応の総称。複雑な分子を単純な分子へ分解してゆく過程でエネルギーを獲得する分解代謝または異化 (カ...

代謝の用語解説を読む