足跡化石(読み)あしあとかせき(英語表記)track fossil

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

川辺や海浜の泥上に印象されたほ乳類や鳥類足跡砂漠などに印象された両生類爬虫類の足跡などがしばしば化石として発見されたものをいう。かつて足跡に関する研究は,その足跡をつけた種類の同定を行なうのが主目的であった。しかし,今日では足跡は多彩な情報を含むことが知られ,体高や体長の想定,歩行や歩行速度の推定をはじめ,歩き方が内股か外股か,あるいはほかに歩き方の癖があるかどうか,個体が他の個体に対しどう反応したか,群れがどのような行動をとったかなどを明確に示してくれる。足跡化石は,はっきりと行動の記録を示す動かぬ証拠である。日本からも群馬県,石川県,岐阜県などの白亜紀層から恐竜の足跡化石,滋賀県の第四紀層からゾウやシカ類の足跡化石が発見された例が知られている。

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