(読み)ふ

普及版 字通 「趺」の読み・字形・画数・意味


12画

(異体字)趺
11画

[字音]
[字訓] かかと・あしだい・あぐら

[字形] 形声
声符は付(ふ)。足の甲の上の部分、足の背をいう。趺と同義の字であるが、趺坐には趺を用い、花のうてなにはを用いるなど、慣用上の区別がある。

[訓義]
1. 足の甲、かかと。
2. 花のうてな。
3. 国語では、くびすの意に用いる。

[古辞書の訓]
〔字鏡〕 アナウラ・ハナノシベ・アナヒラ 〔字鏡集〕 ウタクミ・アナウラ・タタラ・ツマヅク・ソフナキ・ツフフシ・ハシル語彙は趺字条参照。

[熟語]

[下接語]
・脚・脛・濡・跣・足・属


11画

(異体字)
12画

[字音]
[字訓] かかと・あしだい・あぐら

[字形] 形声
声符は夫(ふ)。に同じ。あしの甲。これを股の上に組んで坐する法を結跏趺坐といい、片足だけ組むことを半跏坐という。仏法を修めるときの坐法である。

[訓義]
1. 足の甲、かかと。
2. 器の台、あしだい、うてな。
3. あぐら、あぐらくむ。
4. 俯と通じ、ふす。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕趺 足上なり、脚の踝(くるぶし)なり。豆夫不志(つぶふし)、、豆夫奈(つぶなぎ)、、安奈比良(あなひら) 〔和名抄〕趺 亦たに作る。阿奈比良(あなひら)(箋注)按ずるに~蓋し足の義、今俗に阿之乃古布(あしのこぶ)と呼ぶ 〔名義抄〕趺・ アナウラ・ウタクミ・ツフナキ・フミニジル・ツフフシ・ツマヅク・ハシル 〔字鏡〕趺 タチトドコホル・ニシル・アナウラ・アト・ツフフシ・ツマヅク

[熟語]
趺架趺跏趺居・趺坐趺処・趺足趺読
[下接語]
花趺・跏趺・鄂趺・趺・結趺・絳趺・承趺・石趺・双趺・僧趺・方趺・滅趺

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内のの言及

【石碑】より

…定型化した碑は後漢から始まり,遺例として後漢代の後半のものが各地にのこる。多くは墓前に立て被葬者の功績を記したもので,碑身と趺(ふ)からなる。碑身は扁平な板石で,文章を刻みつけるところ。…

※「趺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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