跡狂言(読み)あときょうげん

精選版 日本国語大辞典 「跡狂言」の意味・読み・例文・類語

あと‐きょうげん‥キャウゲン【跡狂言】

  1. 〘 名詞 〙 歌舞伎興行で、開演後観客の不入り、俳優病気等の事情のため、追加したり差し替えたりする別の狂言。また、江戸では稲荷祭を行なう二月初午の日(都合によっては別の日)から、初春狂言ほかに、その続き、または別に二、三幕位の追加の幕をつけた、その狂言の称。跡出し。
    1. [初出の実例]「二月初午、跡狂言の初日也」(出典:劇場新話(1804‐09頃)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android