精選版 日本国語大辞典 「蹴込」の意味・読み・例文・類語
け‐こみ【蹴込】
〘名〙
① 階段の、踏み板と踏み板との間の垂直の部分。
④ 人力車で、客が足を乗せる部分。
※初すがた(1900)〈小杉天外〉五「腕車(くるま)のけこみに腰を掛けて眠ってゐた車夫は」
⑥ 取引相場で、値段がある点以下に下がること。〔取引所用語字彙(1917)〕
け‐こ・む【蹴込】
〘他マ四〙
① けって中へ入れる。
※歌舞伎・助六廓夜桜(1779)「おれを馬鹿にするな、〈略〉鼻の穴へ屋形船を蹴込むぞ。口を引裂くぞ」
② 商売で損をする。くいこむ。
※滑稽本・大千世界楽屋探(1817)中「ヘンお店はだしの身分所か、最う一割も蹴込(ケコン)でゐやせうぜ」
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