車持千年(読み)くるまもちの ちとせ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「車持千年」の解説

車持千年 くるまもちの-ちとせ

?-? 奈良時代歌人
笠金村(かさの-かなむら)や山部赤人(やまべの-あかひと)らと同時代の宮廷歌人のひとり。養老7年(723)元正(げんしょう)天皇の吉野行幸にしたがったときの長歌および反歌,神亀(じんき)2年聖武(しょうむ)天皇の難波(なにわ)行幸にしたがったときの長歌および反歌などが「万葉集」におさめられている。女性とする説もある。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の車持千年の言及

【山部赤人】より

…作品は長歌13首,短歌37首,計50首。作品のあり方から,柿本人麻呂の流れを汲む宮廷歌人であり,行幸従駕のおりに赤人と同行している笠金村(かさのかなむら),車持千年(くるまもちのちとせ)とも同系の歌人で,彼らの後輩であったらしい。長歌は人麻呂と比較され,独創性の不足,迫力のなさがいわれているが,賛歌は先例のある型や表現によるのが当然であり,そのうえで新味を加えようとした。…

※「車持千年」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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