軋めく(読み)キシメク

デジタル大辞泉 「軋めく」の意味・読み・例文・類語

きし‐め・く【×軋めく】

[動カ五(四)]物と物とがすれ合って、きしむような音がする。きしきしいう。きしむ。「荷車の―・く音」
[類語]軋る軋む

ぎし‐め・く【×軋めく】

[動カ四]
ぎしぎしと音を立てる。きしむ。〈日葡
りきむ。いきばる。
五郎やったり、やったり。もちっと―・け、―・け」〈洒・田舎芝居

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「軋めく」の意味・読み・例文・類語

ぎし‐め・く【軋めく】

〘自カ四〙 (「めく」は接尾語)
① ぎしぎしと音をたてる。また、他動詞的に、ぎしぎしいわせる。〔日葡辞書(1603‐04)〕
② りきむ。勢を張る。いきばる。
仮名草子・是楽物語(1655‐58)下「めいわくさせんなとぎしめくを、人々やうやうにとどめ給ふを」

きし‐め・く【軋めく】

〘自カ四〙 (「めく」は接尾語) きしきしと音がする。きしむ。
※枕(10C終)二八「きしめく車に乗りてありく者」
※失われた青春(1946)〈竹山道雄〉「嵐にきしめく破船の上で」

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