軽ぶ(読み)カロブ

デジタル大辞泉 「軽ぶ」の意味・読み・例文・類語

かろ・ぶ【軽ぶ】

[動バ上二]
軽そうである。かるがるとしている。
「―・び涼しげなる御中に」〈三五
軽率である。軽はずみである。
「―・びたる名をや流さむ」〈帚木
低い身分官位である。
「いと―・びたる程に侍るめれど」〈竹河

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精選版 日本国語大辞典 「軽ぶ」の意味・読み・例文・類語

かろ‐・ぶ【軽】

  1. 〘 自動詞 バ上二段活用 〙
  2. 身軽な様子である。かるがるとしている。
    1. [初出の実例]「さばかりかろびすずしげなる御中に、あつかはしげなるべけれど」(出典:枕草子(10C終)三五)
  3. 軽率にふるまう。軽薄で重みがない。
    1. [初出の実例]「かかるすきごとどもを、末の世にも聞きつたへて、かろびたる名をや流さむ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)帚木)
  4. 軽い身分である。身分が低い。
    1. [初出の実例]「いとかろびたる程に侍めれど、おぼし許す方もや」(出典:源氏物語(1001‐14頃)竹河)

かる‐・ぶ【軽】

  1. 〘 自動詞 バ上二段活用 〙 軽々しくふるまう。重みがない。かろぶ。
    1. [初出の実例]「筋殊に思ひ聞え給へるに、かるびたるやうに人の聞ゆべかめるも、いとなむ口惜しき」(出典:源氏物語(1001‐14頃)総角)

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