軽庄(読み)かるのしよう

日本歴史地名大系 「軽庄」の解説

軽庄
かるのしよう

興福寺大乗院荘園である。三箇院家抄(内閣文庫蔵大乗院文書)

<資料は省略されています>

とある。軽庄の所在は荘号からみると、現大軽おおがる町であろう。軽国府かるこふは当庄の末荘であろう(→軽国府。面積は五町と考えられる。六名からなるが、公事等は名別のものが多く、均等名であろう。大乗院からの賦課のほか、寺門からも段銭が課されているが、越智郷段銭算用状にも「加留庄二町四反大」とあり、春日社の段銭もあった。ともに賦課面積は同じである。安位寺御知行とあるが、これは安位寺経覚が請負っていたもので、預所と考えられるが、実際には大軽おおかる村の在地武士賀留氏が代官として知行した。「大乗院雑事記」明応二年(一四九三)正月晦日条に「越智一族賀留分 軽庄一円代官」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android