輸入脚症候群(読み)ゆにゅうきゃくしょうこうぐん(その他表記)afferent loop syndrome

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「輸入脚症候群」の意味・わかりやすい解説

輸入脚症候群
ゆにゅうきゃくしょうこうぐん
afferent loop syndrome

胃切除術後,十二指腸断端を閉鎖して残胃と空腸を吻合するビルロート法を行なった場合,食物がもっぱら輸入脚のほうに進入してたまり,食後 10~30分で上腹部膨満感,腹痛吐き気嘔吐などの症状が出ることがある。重症になると,輸入脚に壊死潰瘍をつくり,出血穿孔を起して腹膜炎,ショック状態におちいる。これを輸入脚症候群という。原因としては輸入脚の癒着やねじれ,手術時の胃切除部への吊上げの不十分なことなどが考えられる。診断はX線検査で容易である。

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