普及版 字通 「輾」の読み・字形・画数・意味
輾
17画
[字訓] まろぶ・ひく
[字形] 形声
声符は展(てん)。展は席を拡げる形。くり広げる意があり、車の半転することをいう。〔詩、周南、関雎〕「展轉反側す」の〔釈文〕に「呂忱は車展に從ふ」とあり、〔釈文〕に引く「字林」に輾にも作る。〔玉〕に「轉なり」とするが、〔詩〕の〔箋〕に「臥してならざるを輾と曰ふ」とあり、半転の意とする。水車で臼つく意に用い、その字はまた碾に作る。
[訓義]
1. まろぶ、くりひろげる、まわす。
2. 車輪でひく、車をまわしてひく、臼つく。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕輾 ヒク・メグラス・トミヲ・スル・ニシル・クビキ・キシル/輾然 ニココ
[熟語]
輾移▶・輾顧▶・輾然▶・輾転▶・輾動▶・輾房▶・輾轢▶
[下接語]
石輾・輪輾
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報