轟かす(読み)トドロカス

デジタル大辞泉 「轟かす」の意味・読み・例文・類語

とどろか・す【×轟かす】

[動サ五(四)]
大きな音を鳴り響かせる。「爆音を―・して飛びたつ」
広く世間に知られるようにする。「天下勇名を―・す」
胸をどきどきさせる。「期待に胸を―・す」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「轟かす」の意味・読み・例文・類語

とどろか・す【轟】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. とどろくようにする。音を大きく鳴り響かせる。
    1. [初出の実例]「弓を強く引て射たれば〈略〉谷さまに動(とどろかし)て迯ぬる音す」(出典今昔物語集(1120頃か)二〇)
  3. あまねく世に知らせる。名を広く聞こえさせる。名高くする。
    1. [初出の実例]「幾多の功業を立て声名を天下に轟かせし人物も」(出典:経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉前)
  4. 鼓動を激しくする。胸をときめかせる。
    1. [初出の実例]「すらりとした立姿などが、烈しく自分の心を轟かした」(出典:野の花(1901)〈田山花袋〉二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android