辻相撲(読み)ツジズモウ

デジタル大辞泉 「辻相撲」の意味・読み・例文・類語

つじ‐ずもう〔‐ずまふ〕【×辻相撲】

道ばたに小屋掛けをして行う民間相撲朝廷で定期的に行ったものに対していう。
しろうとが空き地などに集まって行う相撲。 秋》

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精選版 日本国語大辞典 「辻相撲」の意味・読み・例文・類語

つじ‐ずもう‥ずまふ【辻相撲】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 民間で随時行なう相撲。朝廷で定期的に行なう相撲に対していった。
    1. [初出の実例]「辻々盲法師 并 辻相撲事」(出典:吾妻鏡‐仁治元年(1240)二月二日)
  3. しろうとが町の広場などに集まって行なう相撲。草相撲。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「辻相撲みな前髪を贔負(ひき)にけり」(出典:俳諧・蓮実(1691))

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世界大百科事典(旧版)内の辻相撲の言及

【辻】より

…辻では,宗教者の説法や勧進,商売や演芸も行われた。《洛中洛外図屛風》をみると,風流踊の輪がつくられているが,辻踊や辻祭,また辻相撲は秋の風物であり,俳句の季語となっている。数多の人々が往来する辻は,都市民の生活空間そのものであり,交流の場として,また情報交換の場としての機能を果たした。…

※「辻相撲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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