近松寺渡(読み)きんしようじわたし

日本歴史地名大系 「近松寺渡」の解説

近松寺渡
きんしようじわたし

八坂やさか川最下流の渡しで、金昌寺渡とも書く。三川みかわ村と安住寺あんじゆうじ村との間を結ぶ。渡場は時代とともに多少の変遷があった。近松寺は寺町てらまち口番所の隣地で、寺の南方を近松寺村と称していた。古くは近松寺村と三川村の間の渡しであったが、安住寺須賀すか三川村の間となった。元禄一四年(一七〇一)の「追遠拾遺」に、「三河渉守へ乗組人数之義被仰付、渉船乗合壱艘人数弐拾人迄、壱艘牛馬三疋口付迄、壱疋六人積、荷物一駄荷壱人積、右之通朝六時より暮六時迄為乗渉可申候定之外、壱人前余分為乗申間敷候、尤夜中御用之外一切渉申間敷候」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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