送込(読み)おくりこみ

精選版 日本国語大辞典 「送込」の意味・読み・例文・類語

おくり‐こみ【送込】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 人や物を送り込むこと。
    1. [初出の実例]「其所(そこ)へ今、なんだ、送り込みの妓夫(ぎふ)が来る」(出典落語女郎買の教授(1899)〈四代目柳亭左楽〉)
  3. 能楽で、前の場の演奏が終わり、シテを間(あい)狂言役者がうしろから介添えして楽屋へ送り込むこと。
  4. 大坂南地での娼妓の称の一つ。「囲い女郎」の異称。客の求めに応じ、置屋から揚屋に送り込まれる遊女
    1. [初出の実例]「新町〈略〉鹿古伊送り込と唱ふ」(出典:浪花聞書(1819頃))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android