共同通信ニュース用語解説 「逆石油ショック」の解説
逆石油ショック
原油価格急落に伴う世界経済と国際政治の大変動。原油価格の急上昇による石油ショックは第4次中東戦争とイラン革命で1970年代に2度起き、日本で「狂乱物価」を招くなど世界経済を混乱させた。日本エネルギー経済研究所によると、逆ショックはサウジアラビアの原油増産などで80年代に発生。2013年の価格に換算すると、80年ごろ1バレル=100ドルだった原油は80年代半ばに3分の1程度に急落した。産油国への影響としては、米国との軍拡競争で疲弊するソ連の弱体化を加速、イラン・イラク戦争の経費負担にあえいでいたイランの体力を弱め、ソ連崩壊や同戦争終結を早めたともいわれる。(共同)
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