逐鹿(読み)チクロク

デジタル大辞泉 「逐鹿」の意味・読み・例文・類語

ちく‐ろく【逐鹿】

《「史記」淮陰侯伝の「しん其の鹿しかを失い、天下共に之をう」から》帝位政権などを得ようとして争うこと。→中原ちゅうげんに鹿を逐う

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精選版 日本国語大辞典 「逐鹿」の意味・読み・例文・類語

ちく‐ろく【逐鹿】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 鹿を追うこと。〔淮南子‐説林訓〕
  3. ( 「史記‐淮陰侯伝」の「秦失其鹿、天下共逐之」による語。鹿を帝位にたとえる ) 帝位または政権、地位などを得ようと争うこと。
    1. [初出の実例]「肥前藩中逐鹿を中原に試みし者は唯一個の江藤新平ありしのみなるを見よ」(出典:薩長土肥(1889)〈小林雄七郎〉四藩気質)
    2. [その他の文献]〔魏徴‐述懐詩〕
  4. 議員選挙などで、立候補して争うこと。
    1. [初出の実例]「前後三回の応援演説〈略〉此方は逐鹿(チクロク)作戦計画」(出典:駒のいななき(1916)〈巖谷小波〉八)

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普及版 字通 「逐鹿」の読み・字形・画数・意味

【逐鹿】ちくろく

天下を争う。〔史記、淮陰侯伝〕秦、其の鹿を失ひ、天下共に之れをふ。是(ここ)に於て高材疾足の、先づ焉(こ)れを得たり。

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