日本歴史地名大系 「通二丁目」の解説 通二丁目とおりにちようめ 東京都:中央区旧日本橋区地区通二丁目[現在地名]中央区日本橋二丁目通一丁目の南に続く東海道沿いの両側町。西は呉服(ごふく)町・元大工(もとだいく)町、東は平松(ひらまつ)町・南油(みなみあぶら)町。町の中央を東に入る横町は式部(しきぶ)小路とよばれ、奥に通二丁目新道があった。西に入る横町は拾九文横(じゆうくもんよこ)町とよばれた(御府内備考)。式部小路の俗称は幕府の医師久志本式部の住居があったことにちなみ(江戸紀聞)、寛永江戸図に「久志本」とみえる。安永三年小間附町鑑によれば京間一二〇間で公役金を負担。名主は通一丁目と同じ。「江戸惣鹿子名所大全」には櫛問屋木屋九兵衛、きせる問屋大和屋藤七郎らのほか、医師久志本式部、座敷独狂言松村休閑、呉服所茶屋新四郎、御冠烏帽子並装束師前羽孫兵衛、書物屋中野仁兵衛、櫛師井上数馬、扇子屋並舞扇子三村徳右衛門、靫屋うつぼや四郎兵衛、青塗師松村河内、張子並雛類中野仁兵衛、切付屋の井筒や伊右衛門、板木屋新介らの名がある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by