通天橋(読み)ツウテンキョウ

精選版 日本国語大辞典 「通天橋」の意味・読み・例文・類語

つうてん‐きょう‥ケウ【通天橋】

  1. 京都市東山区本町の東福寺にある橋廊の名。本堂から開山堂に至る歩廊の一部で、洗玉澗と称する渓流に架せられている。あたりに楓(かえで)が多く、紅葉の名所として知られる。
    1. [初出の実例]「紅葉〈略〉立田 高尾 通天橋」(出典:俳諧・山の井(1648)秋)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の通天橋の言及

【東福寺】より

…盛時には塔頭(たつちゆう)・子院53を数えたが,現在は二十数院と末寺約350ヵ寺を擁している。方丈から開山堂に至る間の渓谷に架かる通天橋(つうてんきよう)は,初め春屋妙葩(しゆんおくみようは)の架橋になるといわれ,楓樹の名所となっている。【藤岡 大拙】
[文化財]
 三門(国宝,室町時代)は五間三戸重層の建築で,上層は仏堂となって釈迦三尊,十六羅漢を安置する。…

※「通天橋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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