通時態(読み)つうじたい

精選版 日本国語大辞典 「通時態」の意味・読み・例文・類語

つうじ‐たい【通時態】

〘名〙 (diachronie の訳語) 通時言語学で、歴史的な時間の流れの中に見られる言語変化局面をいう。歴史上のある一時期における言語を、変化概念なしに見たものとしての共時態に対する。ソシュール用語

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の通時態の言及

【記号】より

…この体系における被規定性が価値である。このように,言語は記号の体系であり,この体系は時間軸の一点において固定されたものだが(共時態),そこには時間軸の流れにそった変化(通時態)が流れ込んでいる。 この考えをもっともよく例証するものは,構造言語学の範例となった音韻論である。…

※「通時態」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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