通障子(読み)ツショウジ

デジタル大辞泉 「通障子」の意味・読み・例文・類語

つ‐しょうじ〔‐シヤウジ〕【通障子】

衝立ついたて障子一種中央部を長方形に切り抜いてを垂らし、周囲にしきを張ったもの。とおりしょうじ。

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精選版 日本国語大辞典 「通障子」の意味・読み・例文・類語

つ‐しょうじ‥シャウジ【通障子】

  1. 〘 名詞 〙 衝立(ついたて)障子の一種。衝立の中央を透かせて長方形の簾(すだれ)を垂らしたもの。とおり障子。
    1. 通障子〈徴古図録〉
      通障子〈徴古図録〉
    2. [初出の実例]「御帳西北角柱下北障子南去五許尺、西行二間立(ツ)障子二枚」(出典江家次第(1111頃)一)

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世界大百科事典(旧版)内の通障子の言及

【衝立】より

…布の場合は墨絵,絹と紙には彩色絵が描かれる。また通(ず)障子(透(すかし)障子)といって錦張りの障子の中に四角い窓をあけ,ここに御簾(みす)をかけたものもあった。これは高さ7尺,幅1丈2尺とたいへん大きく,禁裏で使われた。…

【障子】より

…障子として一括されていたもののうち,下部に台がついていて自立できる形式のものを衝立障子として分化させたのであろう。927年(延長5)に完成した《延喜式》に見える〈通(つ)障子〉や清涼殿の台盤所などに用いられた〈鳥居障子〉も衝立の一種である。表面に絵や文字を書き,移動できる障屛具として屛風とともに多用された。…

※「通障子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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