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造仏所 ぞうぶつしょ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

造仏所
ぞうぶつしょ

仏像を造る作業場のことであるが,歴史的には奈良時代に国家が盛大に行なった寺院建立事業の制度下に設けられた組織的な造仏所を意味する。寺院の境内などに臨時に設けられ,造仏事業が完了すると撤去された。大規模なものは造仏司という。この制度は平安時代初期まで存続した。これに対して平安時代中期から興隆した私的な造仏所を仏所と称する。

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百科事典マイペディアの解説

造仏所【ぞうぶつしょ】

仏像を造る作業場。特に奈良時代に国が寺院を建立する際,建立事業を担当する造寺司が雇った仏師の工房をさす。平安時代以後は仏師が私的に作った造仏所を仏所と呼び,所在地の名を冠して三条仏所七条仏所等と通称された。

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大辞林 第三版の解説

ぞうぶつしょ【造仏所】

造寺司に属し、仏師が所属して仏像制作を行なった組織。 → 仏所

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世界大百科事典内の造仏所の言及

【東大寺造仏所】より

…造東大寺司には,ほかに鋳所,木工所,造瓦所などがあり,大仏および金銅仏などは鋳所で製作したと思われる。造仏所では木,乾漆,塑土などを材料とする仏像やその付属品の製作に当たったと思われ,742年(天平14)ころからあった,大和国分寺に当たる金光明寺造営のための金光明寺造物所内の造仏所から発達した。金光明寺時代の746年ころには,造仏長官のもとに史生(事務官)のほか,仏師,銅工など約550人ほどで組織されていた。…

【仏所】より

…仏像を製作する造仏所の略であるが,単に仏所といった場合には,奈良時代における官営の造仏所(東大寺造仏所)や,平安時代初期のような大寺院がそれぞれ仏師をかかえていたものとは異なり,平安中期ごろから,仏師の棟梁(とうりよう)である大仏師の家や工房をさし,やがてその大仏師の指揮下にある仏師の集団とその系統をも意味するようになった。日本の職業的仏師の最初といわれる定朝やその子,また弟子が,各自こうした仏所をつくっている。…

※「造仏所」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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