連坊小路(読み)れんぼうこうじ

日本歴史地名大系 「連坊小路」の解説

連坊小路
れんぼうこうじ

[現在地名]仙台市連坊小路・新寺しんてら三―四丁目・二軒茶屋にけんちやや西宮城野にしみやぎの・連坊一―二丁目・した一丁目・五橋いつつばし三丁目

新寺小路の南、五ッ橋通東末を起点として木ノ下方面に至る東西一〇町ほどの足軽町。小路南側は元茶畑もとちやばたけ裏柴田うらしばた町、西隣は東九番ひがしくばん丁。三町ほど南に並行して通町あら町があり、同町取立ての寛永四―五年(一六二七―二八)頃に当町も割付けられたと思われる。名称の由来につき「残月台本荒萩」に「昔遊女町への通りなる故に、れんぼ小路なりといふ、今も其名残あみ笠うる也、又一説に、連坊小路といふは、寺小路故に、坊つらなると言ふ心也、阿み笠の遺風を以て考ふれば、恋慕小路よろしく聞ゆ、又昔国分寺の衆徒三百坊有し故、連坊小路がよろしと言説も有り」とあるが、東方の国分寺の塔頭二四坊に至る小路ということで連坊小路になったとする(封内風土記)のが自然のようである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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