大河原町(読み)おおがわらまち

日本歴史地名大系 「大河原町」の解説

大河原町
おおがわらまち

面積:二四・七八平方キロ

郡南西端に位置し、東は柴田町、北は村田むらた町、西は刈田かつた蔵王ざおう町・白石しろいし市、南は角田かくだ市と接する。南辺と北西部一帯は低丘陵地で、その間の南西部から東方に白石川が流れ、中央は同川の氾濫原低地をなす。北西部の丘陵地には横穴古墳が散在し、古くから開けた地でかなには式内社の大高山おおたかやま神社がある。現在白石川右岸を東北本線が、左岸を国道四号が走り、当町を起点亘理わたり亘理町、角田市高倉たかくら、白石市、蔵王町、川崎かわさき町・柴田町へ通じる県道があり、交通の要衝となっている。近世奥州街道が通り金ヶ瀬・大河原の二宿があり、大河原宿には刈田・柴田代官所などの役所が置かれ町場としても栄えた。この伝統を受継いで近代に入り、明治一一年(一八七八)には柴田・刈田両郡の郡役所の設置もあって、仙南地方の行政商業の中心としての色彩を強めるようになった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大河原町」の意味・わかりやすい解説

大河原〔町〕
おおがわら

宮城県南部,阿武隈川の支流白石川沿いの盆地にある町。 1889年町制。 1956年金ヶ瀬 (かながせ) 村と合体。県南地方の行政の中心で,官公庁出先機関が集中。かつては奥州街道宿場町として発展。角田市,村田町,青根温泉,蔵王方面へバスの便がある。仙台市への通勤者が多く,商業が盛ん。大河原から船岡 (柴田町) にかけての白石川の土手のサクラ並木は 8kmに及ぶ。 JR東北本線,国道4号線が通る。面積 24.99km2人口 2万3571(2020)。

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