連理の木(読み)れんりのき

改訂新版 世界大百科事典 「連理の木」の意味・わかりやすい解説

連理の木 (れんりのき)

中国における祥瑞(しようずい)の一種。根や幹は別々だが,枝がひとつに合わさっている木。木連理ともいう。《白虎通》封禅篇には,王者の徳のめぐみが草木にまでおよぶとき,朱草や連理の木が生ずるといっている。男女のちぎり深い仲のたとえにも用いられ,白居易(楽天)の《長恨歌》に〈天に在っては願わくは比翼の鳥となり,地に在っては願わくは連理の枝とならん〉とうたわれているのは有名。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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