連理(読み)れんり

精選版 日本国語大辞典 「連理」の意味・読み・例文・類語

れん‐り【連理】

〘名〙
① 一つの木の枝が他の木の枝と相つらなって、木目の相通じること。古来、吉兆とされる。
※続日本紀‐慶雲元年(704)六月己巳「阿波国献木連理」 〔摯虞‐連理頌〕
② (「連理の契り」から) 男女の契りの深いことにたとえていう語。連理比翼。
仮名草子東海道名所記(1659‐61頃)一「ゑんわうのふすまのしたに、連理(レんリ)のかたらひをなしける折ふしは」
義理を論じること。
本朝文粋(1060頃)一〇・桃始華詩序〈紀長谷雄〉「連理之高論、尋義域而得趣」

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デジタル大辞泉 「連理」の意味・読み・例文・類語

れん‐り【連理】

1本の木の枝が他の木の枝と連なって木目が通じ合っていること。
《「連理の契り」から》夫婦・男女の間の深い契りをたとえていう語。「比翼連理

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普及版 字通 「連理」の読み・字形・画数・意味

【連理】れんり

木の枝幹の連なるもの。吉祥また夫婦の愛情を示す語とされた。唐・白居易長恨歌〕詩 天に在りては願はくは比の鳥と作(な)らん 地に在りては願はくは理の枝と爲らん

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