連辞・連合関係(読み)れんじ・れんごうかんけい(英語表記)rapports syntagmatiques et associatifs

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「連辞・連合関係」の意味・わかりやすい解説

連辞・連合関係
れんじ・れんごうかんけい
rapports syntagmatiques et associatifs

ソシュールの言語非実質論 (→形と実質 ) における用語。言語体系内の諸辞項 termeの意味と価値を決定する2つの関係をさす。一定の文脈内に共存する辞項内の顕在的な関係を「連辞」といい,たとえばフランス語の air (空気,様子,曲) など,その前後関係によってのみ意味が決る場合をさす。一方,各辞項とそれを包含する体系との潜在的な関係を「連合」と呼び,文脈のなかには現れなくても,その辞項が連想させるすべてのほかの辞項との関係をいう。この連想は音の類似や意味の近接,あるいはその両者がきっかけとなって起る。 R.ヤコブソンは,この2つの関係を失語症患者や詩人たちの言葉に適用し,換喩 (メトニミー) ,隠喩 (メタファー) 理論と結びつけた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

タコノキ

タコノキ科の常緑高木。小笠原諸島に特産する。幹は直立して太い枝をまばらに斜上し,下部には多数の太い気根がある。葉は幹の頂上に密生し,長さ1〜2m,幅約7cmで,先は細くとがり,縁には鋭い鋸歯(きょし)...

タコノキの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android