進学問題(読み)しんがくもんだい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「進学問題」の意味・わかりやすい解説

進学問題
しんがくもんだい

社会学的な概念では,義務教育後の上級学校への進学準備や失敗に関連して親がこうむる経済的,心理的苦痛ならびに当事者である子供のパーソナリティに及ぼす影響などが顕在的,潜在的に社会問題となる場合,それを進学問題という。教育運動の重要な課題の一つであり,教育政策へ大きな影響力をもつことがある。進学問題が広範に発生する条件としては,社会的状況が学歴主義の社会であること,教育機会がいわゆる単線型で制度的に開放されていることがあげられる。それに関連して,(1) 選抜基準が少くとも努力次第ではだれにも達成できると受取られ,(2) 進学への経済的,社会的障害が除かれているにもかかわらず,(3) 教育機会側の威信の序列 (学校格差の存在) と相互関連的に親側の選考にも序列的体系が集合的に存在し,(4) 一部の学校に志願者が集中し,入学試験準備の競争が激化するといった現象がみられる。しかし,組織的な解明はまだ先に残されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ノーベルがスウェーデンアカデミーに寄付した遺産を基金とする世界的な賞。1901年以降行われ、毎年、物理学・化学・生理学および医学・文学・平和・経済学の6部門において、顕著な功績のあった人に授与される。...

ノーベル賞の用語解説を読む