遅滞遺伝(読み)チタイイデン

デジタル大辞泉 「遅滞遺伝」の意味・読み・例文・類語

ちたい‐いでん〔‐ヰデン〕【遅滞遺伝】

遺伝子卵細胞細胞質で発現し、形質が子に伝わること。母性遺伝の一。オナジマイマイモノアラガイの巻き方、カイコの卵の色などが遅滞遺伝として知られる。雑種第一代(F1)の形質は母親遺伝型によって決定されるが、遺伝因子内の染色体に存在するため、雑種第二代(F2)でメンデルの法則にそった表現型が現れる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android