遍満(読み)ヘンマン

デジタル大辞泉 「遍満」の意味・読み・例文・類語

へん‐まん【遍満】

[名](スル)広くいっぱいにいきわたること。
苦痛全身に―して」〈谷崎・乳野物語〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「遍満」の意味・読み・例文・類語

へん‐まん【遍満】

  1. 〘 名詞 〙 すみずみまで満ちひろがること。広く充満すること。あまねく存在すること。
    1. [初出の実例]「城中遍満菩提念、境内掃除雑染塵」(出典:菅家文草(900頃)四・懺悔会作)
    2. 「無数の光明かがやきて十方界にへむまんす」(出典:栄花物語(1028‐92頃)鳥の舞)
    3. [その他の文献]〔陸游‐梅花絶句〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「遍満」の読み・字形・画数・意味

【遍満】へんまん

みちふさがる。宋・陸游〔梅花絶句、六首、三〕詩 聞(きくな)らく、曉風を(さ)き 堆(うづたか)くして、田山の中に滿つと

字通「遍」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android