道仏村(読み)どうぶつむら

日本歴史地名大系 「道仏村」の解説

道仏村
どうぶつむら

[現在地名]階上町道仏

八戸はちのへ城下(現八戸市)南東、階上岳北東麓の丘陵地に位置し、東は太平洋に面する。本村の南を道仏川が東流し、周辺に支村が散在する。天正末年赤松氏が道仏館に居館し、南部信直にくみしたと伝えるが、その事跡は不明である。藩政当初は盛岡藩に属し、慶長一一年(一六〇六)の南部利直皆済状(南部家文書)に次のようにある。

<資料は省略されています>

根城南部氏に当村の金山役一六両が課せられたもので、八戸藩創設された翌年の寛文五年(一六六五)にも金山の見立が行われている(「八戸藩日記」同年九月九日条)。金とあるのは砂金のことであろう。元和三年(一六一七)の南部利直下知状(南部家文書)に「大じや」、同年の南部利直印紙(三翁昔語)に「弐十一村、みなと、ほつし浜」とあり、当村の大蛇おおじやの浜が他の浜とともに根城南部氏に、廿一にじゆういち小舟渡こみなとが新田政広に各々給されている。翌四年の知行目録には「百四拾三石壱斗九升四合 土仏」とあり、根城南部氏に給された。正保四年(一六四七)南部領内総絵図には道仏村、六八石余とあり、同年の郷村帳によれば六八・一八二石のうち六六・五四六石が畑であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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