道場寺(読み)どうじようじ

日本歴史地名大系 「道場寺」の解説

道場寺
どうじようじ

[現在地名]練馬区石神井台一丁目

豊島山と号し、曹洞宗。本尊釈迦如来。勝光しようこう(現世田谷区)末であった(風土記稿)。天平元年(七二九)の開創とも伝えるが(「道場寺由緒」寺蔵文書)、道場寺過去帳(同文書)は応安五年(一三七二)四月一〇日、石神井しやくじい城主豊島景村の養子輝時が創建、大岳大禅師(大岳周崇か)開山とし、練馬郷内六二貫五〇〇文を寄進されたとする。もとは臨済宗で、永禄五年(一五六二)四月二一日の北条家朱印状(徳山得弾氏所蔵文書)に「石神井之内弘徳院門派道場寺分」とみえ、当寺分を不入とし、段銭・懸銭以下諸役免除が鎌倉建長寺禅居ぜんきよ庵に宛てられており、当時は禅居庵の末寺であったと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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