道安囲い(読み)ドウアンガコイ

デジタル大辞泉 「道安囲い」の意味・読み・例文・類語

どうあん‐がこい〔ダウアンがこひ〕【道安囲い】

茶の湯で、茶室客畳点前てまえとの間に設けた仕切り壁。また、この形式の茶室。亭主は仕切り壁の内側で茶をて、仕切り壁につけた火灯口を開いて客に接する。

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精選版 日本国語大辞典 「道安囲い」の意味・読み・例文・類語

どうあん‐がこいダウアンがこひ【道安囲】

  1. 〘 名詞 〙 茶室の一形式。点前(てまえ)畳と客畳との間に中柱を立て、仕切壁をつけてそこに火打(かとう)口をあけた構成のもの。千利休の嫡子千道安の好みとして伝えられる。

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世界大百科事典(旧版)内の道安囲いの言及

【千道安】より

…茶人としての道安は,京都伏見での茶匠としての活躍や,1601年(慶長6)細川三斎からその領国豊前で300石の知行を与えられたことなどが知られる。また道安の茶は,小座敷に突上窓(天窓)をあけたり,土器であった灰匙(はいさじ)を金にして柄をつけたり,四畳半座敷の床を4尺3寸にちぢめたり,客座,点前座の間に中柱を立て仕切壁を付けて火炉口をあける道安囲いを構成したりというように,つねに作意工夫が凝らされている。【筒井 紘一】。…

※「道安囲い」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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