道海島村(読み)どうかいじまむら

日本歴史地名大系 「道海島村」の解説

道海島村
どうかいじまむら

[現在地名]大川市道海島

筑後川下流右岸に位置する。東の筑後川対岸は中古賀なかこが村・かね村。古くは筑後川左岸であったが、河道の変化で右岸の小三角洲となり、現在は佐賀県側の飛地。周囲を堤防で囲まれる。文禄年間(一五九二―九六)古賀村の緒方将監(豊後大友氏の家臣緒方宮内の子)は筑後川左岸の潟地を開墾し、七町余を得て潟島がたしまと名付け、さらに寛永年中(一六二四―四四)二〇町余を開墾した。慶長一五年(一六一〇)将監は家長近藤清右衛門や中古賀村民とともに肥前の者と争い、ついに田五〇余町を開き二五町は中古賀村民に分け村民を移し道海島と名付けたとされる。古検地帳に中古賀村枝郷とあるという。緒方将監は寛永一七年に没した(旧家由緒書など)。元禄国絵図に村名がみえ、無高。「在方諸覚書」には江上本えがみほん(現城島町)向島むかいじま村二ヵ村の開と注記され、古高一千三一八石・役高九四四石。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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