違変(読み)イヘン

デジタル大辞泉 「違変」の意味・読み・例文・類語

い‐へん〔ヰ‐〕【違変/違反】

約束・契約などを破ること。
かねての約束通りで―はあるまいネ」〈鉄腸花間鶯

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「違変」の意味・読み・例文・類語

い‐へんヰ‥【違変・違反】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) 約束・契約を破ること。心変わりすること。変改。
    1. [初出の実例]「忽(たちまち)違反(イヘン)の志を挿(さしはさ)み候」(出典太平記(14C後)一七)
    2. 「その格で、後日に違変のねへやうにするが、定理だ」(出典:西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉一一)
  3. ( ━する ) たがい、そむくこと。そむいて拒むこと。
    1. [初出の実例]「かかる大事をかたらせ申、いなといへんせば事の大事出きなん」(出典:浄瑠璃・四天王女大力手捕軍(1678)初)
  4. いへん(異変)
    1. [初出の実例]「秋野君に何か違変(ヰヘン)があったかネ」(出典:花間鶯(1887‐88)〈末広鉄腸〉下)

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